高校生イスデザインコンクール審査委員長

武蔵境駅舍・広場・街づくり協議会 アドバイザーとしての活動



 JR中央線高架化計画が現実味を帯びた1994年に発足した武蔵境駅舍・広場・街づくり懇談の会長に就任。関連する武蔵境駅を地域の特性に合わせたデザインにすること、多様な利用者の使いやすい駅にすることなどの要求を掲げて、署名運動を行い、41,000名の署名を集め、関連するJR東日本、西武鉄道、東京都、武蔵野市に提出。その後、懇談会は協議会と名称を変え、自身もアドバーザーという立場で、駅舎や駅前広場のデザイン提案、関連機関との調整、実施設計の監修、街づくりに関わるワークショップの企画・運営等多様な活動に参画している。

南房総の地域活性化にかかわる多様な活動



 館山市、南房総市を中心とした地域は、高齢化、過疎化が問題となっているが、その解決をはかるために、地元住民の生活環境の改善と地域資源の観光への活用展開をテーマに、1998年以来、さまざまな調査を行い、地域の方々や大学院生とともにワークショップを開き、新しい地域交通ネットワークの提案、地元民と観光客の交流を促進するプログラムの提案、散策コースの策定と案内表示デザインの提案等を行って来た。大学を退職後は、引き続き、デザイナーとして、大学と地域の連携を支援するとともに、諸提案の具体化に向けたデザイン活動を開始している。

高齢者施設の入居者が生き生きとした日々を送るためのデザイン支援活動
 一律で単調になりがちな高齢者施設での生活を生活環境デザインの観点から見直し、さまざまな調査・提案を行って来た。具体的には、施設内での催事の企画・運営や、参加者の行動の調査に基づく家具の改良提案、ガーデニングの企画・提案・実施への運営参加などを通しての庭園デザインの提案、地域との交流プログラムの提案と運営支援など。大学を退職後は、引き続き、デザイナー、アドバイザーとして、さまざまな企画に参加するとともに、諸提案の具体化に向けたデザイン活動を開始している。

白子町における地域活性化のためのデザイン支援

 数多くのテニスコートを持つ町として知られる千葉県白子町で、学生たちとともに、地域活性化のための調査や提案を行って来た。大学を退職後も引き続き地域資源全国展開プロジェクト委員会委員として、住民の方々と恊働するとともに、デザイナー、アドバイザーとして、さらなるデザイン展開に向けて活動を開始している。

ユニバーサルデザインによる、よりよい地域環境づくりへの支援

 静岡県ユニバーサルデザイン専門委員会委員長、千葉県ユニバーサルツーリズム委員会委員長、武蔵野市交通バリアフリー基本計画策定委員会委員長などを歴任し、ユニバーサルデザインによる、よりよい地域環境づくりへの支援を行っている。また、静岡県や福島県郡山市において、地域特性を活かしたユニバーサルデザイン製品の開発支援を行うなど、ユニバーサルデザインに関する多面的な活動を行っている。

望ましい景観形成に関わる支援活動
 市原市景観審議会委員、市川市緑の調査専門委員会委員などの活動を通して地域特性を活かした望ましい景観形成に関わる支援を行うとともに、NPOや大学生たちとともに、「花の美術館」エントランスのデザイン、千葉市内の近隣公園のデザインや自然生態観察公園内の球形設備やサイン等のデザイン提案を行い、流山市では、住民活動「流山まちなみ会」とガーデニンググループ「花恋人」とが共催する街歩きの会の企画・運営に参加するなどして、景観形成に関する具体的活動への展開をはかっている。

デザインコンペティションの審査委員としての活動
 日本インテリアデザイナー協会主催のJID賞の選考委員会委員をはじめ、高校生椅子デザインコンテスト審査委員長、千倉駅舍デザインプロポーザル選考委員会委員長、武蔵野市新公共施設プロポーザル選考委員会委員など、製品、空間、建築等に関わる各種デザインコンペティションの審査委員を歴任。